嫌な思い出・トラウマから開放される失念術とは



混乱が記憶の大敵だということをよく理解していただくために、失念術を練習してみましょう。失念術と記憶術は本来セットのもので、どちらが欠けてもいけません。失念術をマスターすることによって、記憶術も上達することができます。

失念術の原理は以下のようなものです。
まず、人間の記憶容量は膨大です。見たもの聞いたものは脳の一部に保存されます。保存された記憶は消えません。そこへのアクセスができる限り、思い出せます。ただし、意識のアクセス届かなくなると「忘れた」という状態になります。

失念術は意図的にこのアクセスを分散させるものです。記憶に意識が届きにくくなれば、思い出せなくなります。

では、失念術を実践してみましょう。まずは忘れたいものが貴方の嫌いな上司の顔だとしますと・・・。

貴方が思い浮かべる嫌いな上司のイメージは、たとえ大嫌いな人間でもとっさに思いつくイメー
ジ情景は3~5 パターンぐらいでしょう。人間はそんな大嫌いなイメージが浮かぶと、とっさに条件反射で体が硬直し、戦闘態勢になります。これがストレス状態です。

ですので、この3~5 枚のイメージをつぶすことができたら、反応することがなくなるわけです。忘却することによりリラックスができるというわけです。
(まったく顔が浮かばなくなるわけでなく、記憶が霞み、そのイメージに反応しにくくなります。)

では、具体的なやり方ですが・・・。まずはぱっと浮かぶ上司のイメージにいろいろなものをフックして混乱を生み出します。フックするものを頭の中で探してはいけません。頭の中からひねりだしたものはすでに忘れたい物事に何かしらの関連付けがされてるわけで、上書きフックをして混乱させるのには使えません。

今あなたの周りをぐるっと見回してみてください。この文章を読んでいる貴方は今、家のパソコンの前に居ますね?パソコンの周りには何がありますか?どんな風景でも10 個、20 個以上の名前のついた「モノ」に囲まれていると思います。

見たものすべて、直ぐに、忘れたい事象にフックしてみてください。( スピードが肝心です。見たもの” すぐに” です。)

そして、最後にそれらの混乱したイメージをズームアウトし、遠くへ追いやり、イメージをぐっと小さくします。この技術は、忘れたいトラウマなどに使えます。フックしてから5分ぐらい時間がかかりますが、効果的に記憶をぼかすことができます。

たとえ、上司の顔が浮かんでも、先ほどより全然反応しなくなっているはずです。休みに入るまえの金曜日の夜などにはこの技術は重宝しますよ!

仕事の嫌なこと、営業先の人間、上手くいかない人間関係などの記憶がボケ、リラックスした休みをおくれます。

この失念術も是非身につけてください。人生において役立ちますし、どういうときに混乱するのかということがわかって基礎結合をマスターするのにも役立ちます。
注)忘れたい物事がたとえば仕事場でのことなら、仕事場以外の場所で行ってください。
注)渡辺式では、失念術を利用して基礎を再生する手順があります。忘れたいものに、いろんな物事をフックして、混乱を生じさせ、記憶をぼかす方法です。

渡辺式では、この失念術によって基礎が再生すると述べられていますが、私はあまり勧めません。基礎は一度使うと「雑念が混ざりやすい基礎」になってしまうのです。試験勉強だったら、無理に基礎を再利用せず、新しい基礎をできるだけ使うようにするのが得策だと思います。



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