実際に記憶術を試す!!「ストーリー結合法」の実践編



早速記憶術を実践してみましょう。今から憶える記憶術は「ストーリー結合法」というものです。
※最初に注意しておきますが、このストーリー結合法の記憶術は復習することを目的に使う記憶術です。復習を円滑にするために使うもの、という認識でいてください。「いつでもどこでも、頭のなかで思い出すだけで復習できる。」という使い方をしてください。

頭の中で咀嚼をするのは効率的な復習法です。反復しているうちに頭のなかで整理されてきますし、何回も咀嚼しているうちに記憶がこなれてきて思い出しやすくもなります。

この記憶術の概要を書きます。
・憶えたいものを自分が面白いと思うストーリーに登場させていく。
・フックできる個数は大体、100 個以下。慣れるまではフックは30 個ぐらいにしておきましょう。
・あまり凝った、起承転結がしっかりしたストーリーでなくても良い。起承転結がばっちり決まることはまれです。「誰それがどこを歩いた」だけでも、それが面白いと思えれば十分なストーリーです。
・憶えたいものは1 カット、1 シークエンスごとに一つフックをする。次に覚えたいものがあったら、次のカットにフックをする。
・できるだけ、フックをしたら場所は移動する。同じカットにいくつもフックをしないこと。
・必ず紙にストーリーの流れと憶えるものを箇条書きにする。
・復習するときは、そのシーンを思い出し、その都度、細かい肉付けをして想像をして楽しむ。

概要はこんなところです。
※変換をする対象はできるだけ「本来の意味」にしましょう。ストーリーは自分が本当に面白いと思うものにしてください。

自分が好きな小説、映画などのストーリーはなんでしょうか?自分で面白いと思うならなんでもいいんです。「自分がロックスターに成り上がるまで」といった自意識過剰? な妄想でも、「萌え漫画」でも渋い「時代劇」でも「サスペンス劇場」でもなんでも結構です。

そして重要なのは、変換やストーリーの流れを箇条書きにして書いておくこと。頭の中だけでやっていたら、混乱してきますので、一度必ずノートに書き、頭の中から出してください。

では、早速以下の用語を憶えてみましょう!
地質学用語です。練習なのでこれらの単語でコツをつかんでみましょう。

湖成層( こせいそう)
湖にたまった堆積物( 堆積岩)。薄い層になっていることが多い。

シリカ
二酸化珪素, 珪酸ともいう。シリカの大きな結晶が水晶で, 細かい結晶やその集合体で不定形のものを石英という。

シルト
泥のうちで粒の大きい粒子。シルトが堆積したものを泥岩と区別する場合はシルト岩という。

デイサイト
溶岩の一種。化学成分のうちSiO2( 二酸化珪素) が63~70% くらいのもの。クリノメーター地層の走向・傾斜を測る道具。方位磁針・錘( 傾斜測定用) ・角度目盛・水準器( カプセルに液体と気泡を封入したもの) からなる。

黄鉄鉱( おうてっこう)
通常は淡黄色金属光沢の正六面体または五角十二面体の結晶。火成岩や地熱地帯にごく普通に産する。金と間違える人が後を絶たない。

やり方の例を書いてみます。(自分でやるときは、くれぐれもこれをそっくりそのまま使わないように。ご自分が面白いと思うストーリーを作りましょう。)

まずは変換しましょう。例としてRPGのゲームっぽいストーリーにしてみます。変換も適当にストーリーにあうようなものにします。細かい部分はあとに回して、まずは大雑把な意味、概要を変換します。

湖成層⇒ 平べったい岩の怪物
シリカ⇒ 石英でできた剣
シルト⇒ 岩の怪物の子供
デイサイト⇒ ガラスがどろどろに溶けたマグマ
クリノメーター⇒ 傾斜を図る道具
黄鉄鉱⇒ 金色の石。

そして1 カットに一つづつ、当てはめていきます。たとえば、洞窟を舞台にしてみます。必ず、ストーリーと憶えたい単語を紙やPCに箇条書きにしてください。頭の中だけでやると混乱してきます。

・洞窟の中で、岩の怪物が床に寝ていた⇒ 湖成層
・石英でできた剣を構えながら、起こさないようにゆっくり通り過ぎた⇒ シリカ
・岩の怪物の子供が騒ぎ出した。⇒ シルト
・逃げ出した先にはガラスが溶けた透明な溶岩が流れていて行き止まりになっている。⇒ デイサイト
・傾斜を図る道具を出して、地面を調べた。地面が斜めになっている。⇒ クリノメーター
・怪物がすべってマグマの中におち、金色の石になった。⇒ 黄鉄鉱

このようにざっと箇条書きにしてみます。さて、ここまでできたら、あとは頭の中でイメージを楽しむだけです。いつでもどこでも反芻してみましょう。イメージを浮かばせるごとに、単語のつづりと詳しい意味を思い出してみてください。

また、反芻するごとに、ストーリやキャラクターに、単語の細かい部分も肉付けしていきましょう。たとえば黄鉄鉱の場合は、(正六面体または五角十二面体、火成岩や地熱地帯) などのように憶えたいディティールがいくつかあります。これらはそのカットを想像するときに行動や、風景やせりふに混ぜたりして覚えていきましょう。

イメージの仕方はくっきりと「見る」ことが大事。そして自然な印象がわいてきたら心に刻むことです。数回頭のなかで反芻をして、憶えたとおもったら、翌日にでも「書き取り」を試してみてください。ストーリーをざっとなぞれば憶えた単語がすらすらと書き取れるはずです。



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